インプラントブログ

2009年7月15日 水曜日

歯を抜かなくてはいけないと言われたら・・

       インプラントは歯がなくなるという状態からスタートします。なので最初に抜歯の話からしたいと思います。

・まずなぜ抜かなくてはいけないのかその理由を担当医師によく聞きましょう。

 ①虫歯が神経に及んでいるから
 ②虫歯がひどく歯肉の中までなくなってしまっているか。
 ③根の中に膿がたまっているから
 ④この痛みが治療でとれないから
 ⑤神経の治療をしても予後が悪いから抜いてインプラントにしたほうがよいから
 ⑥根に穴があいてしまっているから
 ⑦歯周病が重度だから
 ⑧根が割れてしまっているから
 ⑨虫歯がひどくて土台がたてられないから

などなどいろんな答えが返ってくると思います。

・抜歯の理由は個々の歯の状況と本人の希望や考え方と担当医師の診断により変わってしまう相対的なものですが、歯科医学的に普遍的な抜歯の理由としては、
 
 Ⅰ.治療で改善できない感染のある歯
 Ⅱ.残しておくと周囲組織の健康を害する歯

上記ⅠとⅡのいずれかがあてはまる場合と考えられます。

この原理をもとに上記の事例のそれぞれについて分析すると、
①:虫歯が神経に及ぶ状態になっても感染した神経と虫歯を除去する適切な治療をすれば感染は除去できまた  使える歯に戻せますから、この理由で抜歯を薦める歯科医師は問題です。当該歯が奥歯で患者さんが口を大きくあけて神経の治療を受けることができないというなら別です。
②歯肉の中の根まで虫歯が進行していても、現在は色んな歯周外科処置、限局矯正などを使って治療で残せるものはくらでもあります。(期間がかかります。)
③根の中に膿がたまっている場合も一般に治療で改善できることが多く、これだけですぐ抜歯ということにはなりません。担当医師による治療で病気を繰り返している場合でも神経の治療の専門をうたっている医師の診断と治療により治癒する可能性もあります。
④痛みが治療でとれない場合は神経由来のことが多いようです。やはり神経治療の専門医師による診断、歯科麻酔の医師による診断、口腔外科医による診断をあおいでから抜歯を決めても遅くありません。
⑤神経の治療して残せる可能性があればまずは残す努力をするのがよいと思います。治療した歯がだめになってからインプラントにしても遅くないと思います。
⑥根に穴があいてしまって痛みや化膿の原因になることがあります。これも神経の治療の専門医師によると治療で直せる場合が多いです。やはり穴が開いているから抜歯ということにはなりません。
⑦歯周病が重度の場合、レントゲンでいかにも周囲から浮いてしまっている状態が確認できるものです。また、歯周病が重度だとぐらぐらしていて本人でもだめかなという感じがある程度あるのではないでしょうか?
⑧根が割れてしまっていると、治療で感染をとるのが難しく、(普遍的理由Ⅰ)抜歯がやむおえないと考えられます。レントゲンや口腔内写真で確認できるでしょう。
⑨虫歯がひどく土台が立てられないほどの場合も抜歯がやむおえないことがあります。
 普遍的理由Ⅰにあたります。
以上から少し考えてみても、抜歯は避けられることもあります。歯は抜いたら戻りませんからなるべく残してくれるようにセカンドオピニオン、サードオピニオンを得ることも必要です。
 



投稿者 工藤歯科