インプラントブログ

2018.03.06更新

今後ともよろしくお願い致します。

投稿者: 工藤歯科

2014.03.18更新

今後ブログは下記をご覧くださいませ。
http://www.kudou-shika.com/blog/blog/

投稿者: 工藤歯科

2012.02.18更新

 少し前のことになりますが、NHKのテレビ番組「クローズアップ現代」 と「あさいち」でインプラントで困っている患者さんが増えているということでインプラントのいわば負の側面から情報提供する形で放送されました。

歯科インプラントは、①口腔外科処置+②歯周病処置+③クラウンブリッジ補綴処置 の総合治療です。
3つの各治療分野にもそれぞれ偶発症状、トラブルというものが報告されています。
そのため、3つの治療学の総合治療であるインプラントではそれだけ多くの偶発症の可能性をはらんでいるといえます。

このブログでこれから数回に分けて、インプラントの負の側面~偶発症を中心に、取り上げていこうと思います。

 
■インプラントの関連する問題(偶発症を中心に)
 


■術中~術直後(~
2週間)

 上下顎共通

・出血

・腫脹

・誤飲/誤嚥

・ショック

・顔面の腫脹 

・顔面部の内出血斑

・感染→膿瘍

・開口障害

・咬合痛

・自発痛
  

下顎固有:

・オトガイ神経/下歯槽神経麻痺 

・舌神経麻痺

・口腔底出血→気道閉鎖

上顎固有

・鼻出血

・頬部腫脹

・蓄膿症 

・鼻涙管損傷→涙眼

 

■上部構造装着後~長期

・咀嚼障害

・発音障害

・審美的問題

・潰瘍/口内炎

・顎関節症状

・舌や粘膜を噛んでしまう

インプラント周囲炎

インプラント骨結合喪失(Disintegration

・インプラント上部構造脱落

・インプラントパーツ破損

・インプラント義歯破損

・インプラント周囲骨増殖生


上記のように、非常に多くの問題がありうる、ということがわかります。
上記のものはすべてこれまでに報告されているものです。
頻度は比較的多いものから極めて稀なものも箇条書きにしてあります。

インプラントに限らず、一般に外科処置というものは、偶発症というものはあると思います。
しかし個々の偶発症のリスクというものは個人差が非常に大きいものが多く、ある人は非常にハイリスクであるが、別の人は全く心配のない偶発症ということが結構あります。
なので偶発症については、「正しく怖がる!?」ということが大切です。偶発症の正体を明らかにし その人の場合には、どの偶発症のリスクがどのくらいか、どのようにすれば避けることができるのか、起きた場合にどうするのか、も含めて情報提供されてしかるべきです。

 インプラントとは非常に有効な歯科治療手段の一つであり、世界中で何百万の人がその恩恵を得ていますが、その利点だけでなく、リスクにあたる部分も含めてなるべく正確に知ることが大切です。

 次回以降、各偶発症について、個別に述べていきます。

投稿者: 工藤歯科

2010.04.23更新


立川駅前の工藤歯科 院長 歯科医師の 工藤英仁です。

インプラントは歯がない状態に対し外科的に歯となるものを顎骨に埋め込み歯を作り出す治療法です。

歯のないことによる不自由や喪失感を治療により、元の歯と近いもので補うことができ、不自由から解放させることができるならばそれは素晴らしく意義のあることだと考えられます。

また入れ歯で十分に咀嚼することができず、食べたいものを食べられなくて生活の楽しみが失われてた方がインプラントによって再び食べたいものを遠慮なくおいしく食べられるようになるとしたら、それは素晴らしいことでしょうし、これこそインプラント治療の最大のメリットでしょう。

しかしインプラントは歯の代わりになるものでありますが、歯のように歯根膜はないですし、異物です。

骨折した骨を整形外科ではチタンのスクリューで整復した位置でねじ止め固定します。インプラントはそれと同じ原理です。骨折した骨がついた後も固定のねじを残しておく場合もありますし、もう一度外科的に開いてねじを撤去する場合もあります。自分も実は学生のころに手を骨折したときのチタンのねじの固定が入ったままです。もう20年くらい経ちます。当時の担当の整形外科医師はスクリューは撤去しなければならないわけではない。撤去したい希望があれば撤去すると言われたのを覚えています。骨折したからか、ねじのせいかはわかりませんがたまに力をかけたときに違和感を感じることがありますが普段は全く何ともありません。運動も普通にしています。

歯科のインプラントは顎骨に固定されているのでいわば骨で咬むような状態です。
一方で、歯には歯根膜、歯の神経の歯髄、があり、ものを咬む瞬間のほんの一瞬間でこれらの組織が互いに微妙な相互作用をして咬み心地や咬合力を調整しているとされています。
歯でも歯髄―神経を抜いた歯と、神経をとってない歯でもその協調が少しかわり、神経をとった歯の方が神経のある歯と比べ強い咬合力で咬んでしまう傾向があるという報告があります。

骨で咬むインプラントにはそのような咀嚼の微妙な協調運動が生じない可能性が高く、咬み心地については 天然の歯と比べるとかなりの差があるものではないかと想像されます。

インプラントは歯髄(歯の神経)と歯根膜(歯周靱帯)がないことからきわめてユニークな「義歯」であるといえます。

もうひとつの大きなインプラントの問題点は外科処置であり、局所麻酔、歯肉切開、歯槽骨削除などが必要であり、隣接組織を障害するリスクのあることです。歯は削らなくて済むけれど、歯槽骨はインプラント体の歯根の堆積分削り取られます。そして削らなければならない歯槽骨もその量、形に余裕あることはまれで、すぐ近くに血管や神経、鼻の空洞などが控えているのです。神経を傷つければ麻痺が残ります。血管を傷つければ出血が生じます。鼻の空洞に傷がつけば、悪くすると蓄膿症になってしまいます。

インプラントの治療では残っている歯が長く使えるように、かつ、あらたに入れたインプラントの歯も長く使えるように、今現在残ってはいるが将来的に見通しはよくないと思われる歯は見切ってどんどん抜歯されてしまう傾向があります。
インプラントのために弱い歯を積極的に抜歯してしまうということが結構あるわけです。仕方のないこととはいえこの状態は好ましいことではないと感じます。抜歯を安易に進めることはつつしまねばななりません。
 
以上のようなことからも、「欠損」「歯がないこと」に対してはどんな患者さんにも「インプラントが最善」なのではありません。

歯が一本なくてもそのまま入れなくても支障の出ない場合もあります。ブリッジの方がよい場合もあります。部分入れ歯で十分の方もいます。

歯がない という状況にたいする治療法はひとつではないですし、インプラントが最高・最善であるわけではないです。
ブリッジや入れ歯、インプラント、移植、何もいれない という対応のそれぞれに、利点や欠点があるのです。

インプラントの強みは、劇的に強い咬合力をかけられる歯を作り出せることです。
そのことにより、残っている歯の咬合負担は減らすことができます。他の歯を削る必要もありません。
入れ歯もブリッジも歯を削る必要があり、また残っている歯の咬合負担が重くのしかかることは避けられません。

その患者さんにとってはどの治療方法がよりベターなのか 。患者さんの口腔内の状況(何本の歯がどの部位にどのくらいの支持で残っているのか、歯周病はどうか、神経があるのか、かぶせた歯なのか ・・・etc)、全身状態、ライフイベント、考え方、食生活、嗜好 いろんなことをすべて集めて総合的になにが望ましいかを歯科医は判断し、コンサルテーションをすべきと考えています。

歯科界も歯科医過剰供給、過当競争、虫歯の減少、人口減少、保険診療の低迷、などいろんな背景に影響されているのでしょうが、保険診療⇒自由診療(インプラント、審美歯科、矯正歯科)を強調するクリニックが急増しています。

インプラントは立派な口腔外科処置なのですが、インプラントをアピールしていながら歯科口腔外科は標榜しないというクリニックも多いです。口腔外科にいたからこそ自信をもってインプラントも手がけられると思ってる歯科医としては「?」と思います。
矯正治療は大学の歯科矯正学講座に5年以上は残って専門的に研修すべきことと考えていますが、矯正も審美歯科もインプラントも 全部やるという歯科医が増えています。とてもどの分野もこなせるとは考えられないのですが・・。
歯科医師が一人のクリニックで、インプラント 審美歯科 矯正歯科だけをアピールするところは、自分のクリニックの経営第一で仕事をしているのではないかと勘ぐってしまいます。

患者さんは矯正治療やインプラント治療を必ずしも望んでいない場合がむしろ多数派ではないかと感じます。たしかに状態が悪く、矯正もインプラントも行えれば歯科医の考える理想的な治療にはなりうるかもしれませんが、患者さんがそこまでの治療を本当に望んでいることなのか、治療することによるリスクや費用効果、治療期間も含めよく相談したうえでのことと思います。

どんな治療にしても、効果の限界もリスクもあることなので、とくにインプラントなどのように高額な外科処置で、何十年と長期に口腔内に残るものですし、周囲の歯の抜歯も考えなくてはならないような処置にはなおさら慎重に臨むべきと考えます。

 

投稿者: 工藤歯科

2010.01.25更新


2010年1月25日 

立川駅前インプラントセンター 工藤歯科 院長の工藤です。

先週発売された週刊誌に愛知県でインプラントの使いまわしが行われているという告発の記事が載りました。
その週刊誌の発売と同時に各テレビ局でも報道され問題として明るみになった事件です。

告発された歯科医のセレブぶりだとかはさておき、「インプラントの使い回し」ということの背景や問題について取り上げたいと思います。

インプラントは熟練の口腔外科医が細心の手技で臨んでも、残念ながら100%成功するわけではありません。
ということは、骨とつかないでとれてしまうものがあるわけです。
インプラントが抜けてしまう―デイスインテグレーションといいます―こと自体は残念ながら、ある頻度で起こりうることなのです。もちろん歯科医師としてはなるべくそうならないように全身全霊の努力はするのですが。

さて抜けてしまったインプラント体、あるいは手術時に一度患者さんの骨内に入れたが、初期固定が不良で、抜いて、サイズを大きくした別のものを使用した場合、その最初のインプラント体は無駄になってしまいます。

インプラント体をそのものは、体の一部として体内に残って機能していくもので、厳密に規格化され非常に精緻に作られています。そのためメーカーにもよりますが、1本あたりは3万円~5万円かかります。

1本のインプラントが抜けた場合は3万円~5万円の持ち出しが歯科医院側に必要になるわけです。

しかし当院でも用いているブローネマルクというブランドのインプラントは、抜けたインプラント体を滅菌してパックして、所定の報告書を添付してメーカーに送ると同じサイズのインプラント体新品と無償で交換してくれます。そのため、ブローネマルクインプラントの場合は、抜けてしまったインプラントを再使用することによる経済的メリットはないのです。(このシステムはブローネマルクインプラントだけかもしれません。)
しかし、このように再使用したくなる歯科医師を踏みとどませるひとつの重要なシステムではないかと改めて思いました。

もう一点は、再使用のインプラントに関する生物学的 医学的問題です。

記事にもありましたが、厳密に行ってもつかない可能性のあるインプラントであるのに、他人の体と触れたインプラント体が骨と結合するとはまず考えられません。

他人のタンパクやDNAが表面についていたら免疫応答で異物とみなされ必ず排除されてしまうと考えられます。
すなわちインプラントとしては骨とつかずに抜けてしまうわけです。インプラント表面は電子顕微鏡レベルで粗面ですから、肉眼レベルで洗浄し滅菌かけたところで、どこに何が付着したままになり、それをどうしたらとれるかは全くわかりません。

よって成功率を上げたいと考える歯科医師であれば、インプラント体の再使用などありえないことです。

結局、ブローネマルクインプラントを使い、成功率を上げようと考える歯科医師であれば再使用のメリットは何一つありませんから、 今回のような事件がなぜ起こったのか理解できないというのが大方の歯科医師ではないかと考えられました。

でもこの事件でインプラントの口腔外科的な知識が市民の間にも少し深まるきっかけにはなったかもしれませんね。これを機に他のメーカーも、ロスしたインプラント体は回収し、無償で新品と交換するシステムを導入するきっかけになるとよいと思います。

投稿者: 工藤歯科

2009.12.24更新


2009/12/24

今月は2回は更新すると決めていたので、クリスマスイブですが、記事を書きます!!。
立川駅前インプラントセンター 歯科医師の工藤です。

今回はインプラントの費用についてです。

インプラントの費用は歯科医院によってまちまちです。 なぜでしょうか?

ひとつの回答として、「インプラントは自由診療だから」といえます。
自由診療は医院が料金を決めていいものなのです。
自由診療と対するものとして保険診療があります。

保険診療は日本国で決められたシステムで保険の歯科医院で請求できる料金も一律に決まっており同じ診療内容に費用が異なることはありません。(もちろん窓口負担金は患者さんの保険証の負担律によって変わります。)

自由診療のインプラントは、医院の院長先生が独断で決めているのです。

歯科医院のインプラント治療の相場は だいたい10万円~40万円くらいでしょうか。
この費用の中に、上部構造(かぶせもの)を含む場合も別請求の場合もあります。

自分の知っている先生は1本で60万円です。(上部構造は別途)

では、1本のインプラント治療をするのに必要なものには何があるでしょうか?
インプラントを行える手術室
各種インプラントドリルや専用器具、
専用マイクロモーターエンジン
インプラント体そのもの、
サージカルガイド、
手術に使われる各種ディスポ器具、
麻酔関連器具、モニタリング機材、
オペ用照明、専用吸引装置、
薬剤、
熟練アシスタント2名、
熟練麻酔医1、
熟練口腔外科医1
診査診断・検査・資料採取の時間
など 多くのものが必要です。インプラント体のサイズも骨の状態により、オペ時の判断に応じいくつか準備する必要があります。(控え選手ですね)

1本の手術に時間がどれくらいかかるかはさまざまですが、手術環境の準備も入れるとまず1時間は必要でしょう。

 一方、患者さんの体に残って機能するようになる「インプラント体そのもの」だけでは、高くても4万円しません。
 
結局、一本のインプラント10~40万円の中には、上記のようなそれ以外の項目の費用が盛り込まれているのです。

一番の差は人件費と思われます。熟練のインプラント口腔外科医になるには、大学を卒業してから、膨大な時間と費用をかけた研修を必要とするのです。アシスタントもそうです。
高い費用には、熟練の医師やスタッフの技術料、時間給が盛り込まれていると思われます。

極端に高い先生の場合は、手術室整備や、高い家賃、CTレントゲン費 も上乗せされてるかもしれませんが。

ちなみに当院では、大学病院や公立病院のインプラント料金を参考に設定しています。







 

投稿者: 工藤歯科

2009.12.16更新

2009/12/15

立川駅前インプラントセンター 工藤歯科の工藤です。

前回は結構前になりますが、インプラント前の抜歯について書きました。

今回はインプラントで行われる診査・診断についてです。

インプラントを検討するときには最低次のようなことを調べます。
インプラントの必要な部位の立体的歯槽骨の量・質
②咬合
③全身状態
④歯周組織検査
⑤付加的手術の必要度とリスク
⑥アレルギーの有無

①:インプラントを行いたい部位の歯槽骨の立体的状態と質
インプラントは歯槽骨内に適用されるので歯槽骨の状態をまず調べます。
  これには、X線マイクロCT、パノラマX線、デンタルX線 などがあります。
  インプラントの位置、角度、長さ、必要本数 はレントゲンより得られた、その患者さんの歯槽骨の状態により決定されます。

②:咬み合わせ
模型をとってかみ合わせの状態や歯のサイズや形などを調べます。現在の咬合状態は問題ないのかどうか、歯のないところにどのような形でどのような大きさの歯を作るかを模型上でシュミレーションします。

③:全身状態
インプラントは口腔外科の小手術です。
  手術を安全に行えるのか調べる必要があります。
  心臓病、高血圧などインプラント手術や局所麻酔で病状が影響される疾患がないかどうか、
糖尿病など手術後の傷の治りに影響する疾患がないかどうか、ある場合はどの程度のリスクがあるかなどを調べる必要があります。常用薬がある場合、その薬でインプラントの治癒に影響するものもありますので詳しく調べます。インプラントを必要とする患者さんは中高年の方がほとんどですので、全身状態は細かく把握する必要があります。また顎関節の状態やある程度の時間口を開けていられるのかも調べます。インプラントドリルは長いので大きく口を開けられないと難しくなります。

④:歯周組織検査
インプラントの隣にある歯だけでなく、残っている歯すべての歯周病の検査をします。お口全体の健康の一助のために行われるインプラントですから。残存する歯の歯周病が管理されないままインプラントを行うことはありません。

⑤:付加的手術の必要度
インプラントを行いたい部位の歯槽骨が少ない場合や、隣接する下歯槽神経血管、上顎洞、鼻などとの距離がない場合など、そのままではインプラントを安定させる骨量が不足している場合は、骨量を増やす手術を追加する必要が出てきます。その必要度、リスクなどはX線マイクロCTで判断します。この手術をするしないで治癒l期間が大きく左右されるばかりでなく、骨を採取する部位の手術も必要になり傷は増えてしまいます。最近はインプラントを意図的に斜めに埋入したり、短いサイズのインプラントを用いたりすることで、骨を増やす手術や、上顎洞をさわる付加的手術をさけることができるうようになってきました。

⑥アレルギー検査:

インプラントで用いる 局所麻酔剤の種類、安全投与量
             抗生物質や鎮痛剤の種類と安全投与量
             付加的手術で用いる骨補填剤の種類
             うがい薬
             仮歯の材料
             インプラント体 チタン合金
などなど、その患者さんに適する薬や材料の種類と安全量を調べることがあります。

安全にインプラントを行うには、必要な本数が多いほど、それだけ細かく情報収集しなければならないのですね。







 

投稿者: 工藤歯科

2009.07.15更新

       インプラントは歯がなくなるという状態からスタートします。なので最初に抜歯の話からしたいと思います。

・まずなぜ抜かなくてはいけないのかその理由を担当医師によく聞きましょう。

 ①虫歯が神経に及んでいるから
 ②虫歯がひどく歯肉の中までなくなってしまっているか。
 ③根の中に膿がたまっているから
 ④この痛みが治療でとれないから
 ⑤神経の治療をしても予後が悪いから抜いてインプラントにしたほうがよいから
 ⑥根に穴があいてしまっているから
 ⑦歯周病が重度だから
 ⑧根が割れてしまっているから
 ⑨虫歯がひどくて土台がたてられないから

などなどいろんな答えが返ってくると思います。

・抜歯の理由は個々の歯の状況と本人の希望や考え方と担当医師の診断により変わってしまう相対的なものですが、歯科医学的に普遍的な抜歯の理由としては、
 
 Ⅰ.治療で改善できない感染のある歯
 Ⅱ.残しておくと周囲組織の健康を害する歯

上記ⅠとⅡのいずれかがあてはまる場合と考えられます。

この原理をもとに上記の事例のそれぞれについて分析すると、
①:虫歯が神経に及ぶ状態になっても感染した神経と虫歯を除去する適切な治療をすれば感染は除去できまた  使える歯に戻せますから、この理由で抜歯を薦める歯科医師は問題です。当該歯が奥歯で患者さんが口を大きくあけて神経の治療を受けることができないというなら別です。
②歯肉の中の根まで虫歯が進行していても、現在は色んな歯周外科処置、限局矯正などを使って治療で残せるものはくらでもあります。(期間がかかります。)
③根の中に膿がたまっている場合も一般に治療で改善できることが多く、これだけですぐ抜歯ということにはなりません。担当医師による治療で病気を繰り返している場合でも神経の治療の専門をうたっている医師の診断と治療により治癒する可能性もあります。
④痛みが治療でとれない場合は神経由来のことが多いようです。やはり神経治療の専門医師による診断、歯科麻酔の医師による診断、口腔外科医による診断をあおいでから抜歯を決めても遅くありません。
⑤神経の治療して残せる可能性があればまずは残す努力をするのがよいと思います。治療した歯がだめになってからインプラントにしても遅くないと思います。
⑥根に穴があいてしまって痛みや化膿の原因になることがあります。これも神経の治療の専門医師によると治療で直せる場合が多いです。やはり穴が開いているから抜歯ということにはなりません。
⑦歯周病が重度の場合、レントゲンでいかにも周囲から浮いてしまっている状態が確認できるものです。また、歯周病が重度だとぐらぐらしていて本人でもだめかなという感じがある程度あるのではないでしょうか?
⑧根が割れてしまっていると、治療で感染をとるのが難しく、(普遍的理由Ⅰ)抜歯がやむおえないと考えられます。レントゲンや口腔内写真で確認できるでしょう。
⑨虫歯がひどく土台が立てられないほどの場合も抜歯がやむおえないことがあります。
 普遍的理由Ⅰにあたります。
以上から少し考えてみても、抜歯は避けられることもあります。歯は抜いたら戻りませんからなるべく残してくれるようにセカンドオピニオン、サードオピニオンを得ることも必要です。
 

投稿者: 工藤歯科

2009.07.08更新

立川駅 南口駅前の工藤歯科インプラントセンターの歯科医師 工藤英仁(くどう えいじん)です。
このブログを通じて、歯科インプラントを中心に、歯科、口腔外科、さらには健康、政治?世界情勢?に関する有益と思われる情報、を発信していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。  

2009 06 30  立川インプラントセンター 院長 工藤英仁

投稿者: 工藤歯科

2009.01.14更新

これからブログを始めていきます。みなさまにお役にたつような情報を掲載していきたいと思っておりますので、今後とも宜しくお願いします。 工藤歯科のサイトオープンしました!

これからブログを始めていきます。みなさまにお役にたつような情報を掲載していきたいと思っておりますので、今後とも宜しくお願いします。

投稿者: 工藤歯科

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